なんてカッコつけのチョコレートのくせになんとも弱いヤツだった。

それでも諦めない姿はなんとなくカッコいいと思った。

そいつが太陽にまた立ち向かおうとしたとき、ある女の子のチョコレートが道で泣いていた。


『どうしたの?』

『道に迷ってしまったの。お家に帰りたいわ』


そう言ってまた泣き出した女の子に困りはてた主人公のチョコレート。


『それじゃあ、僕のカカオ豆をあげよう。きっと元気になるさ』