° ● * ° ● * 「大河」 「陽毬?どうしたんだよ、また授業サボって……」 心配そうな大河の言葉を無視して話を続ける。 南野とは違うけど、確かな『大好き』 壊してしまうのが怖い。 それでも、ぶつかりたい気持ちは本物だから。 「話が、あるの。放課後、屋上で待ってる」 大河の目が小さく見開いた。 「……うん」 大河はきっと、わかってる。