…………あーあ、なんでそんなこと聞いちゃうかな。 止まっていたはずの涙が、また出てきちゃうじゃん。 「幸せ、だよ…………」 「嘘だよね?」 あたしの言葉を予想していたように、即答してくる。 「陽毬のことはなんでもわかるつもり。だてに長年の親友じゃないもの。でもさ、時々わかんなくなるんだ。陽毬は、なにが大切なのかなって」