唯一、お昼ご飯のときは美生と中庭に行く。

美生はなにも言わずに、ただあたしたちを見守ってくれる。

親友の美生にはきっと、全てを話したらあたしの心を見抜かれちゃうから。


「今日もいい天気だね」

「うん」


隣を見れば、美生がいてくれる。

家では優梨がいて、部屋からは大河が見える。

それで十分。