「ぅ、あ、ああ…………」


優梨があたしの背中をゆっくりとさする。

その手があまりにも暖かくて、余計にあたしを涙した。

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「写真部なのにカメラ忘れるって………」


夕日が差し込む廊下を走るあたし。

昨日、授業をサボって反省文5枚書かされた。国語が苦手なあたしには最悪の罰だった。

でも、ちょっとスッキリした。

なにも、なにも解決してないのにさ。