「ぅ、あ、ああ…………」 優梨があたしの背中をゆっくりとさする。 その手があまりにも暖かくて、余計にあたしを涙した。 ° ● * ° ● * 「写真部なのにカメラ忘れるって………」 夕日が差し込む廊下を走るあたし。 昨日、授業をサボって反省文5枚書かされた。国語が苦手なあたしには最悪の罰だった。 でも、ちょっとスッキリした。 なにも、なにも解決してないのにさ。