ニカニカ笑う陽毬は大好きなのに、このときの陽毬を見ると、胸が焼けるように痛かった。 …………これが、7歳の俺の、初恋と失恋の話。 以来一度も、陽毬のヒーローは現れなかったけど。 時はたって、俺と陽毬は高校2年生となった。 学年が変わった。 そして、俺たちの関係も。 『幼なじみ』から、『恋人』になった。 嬉しかったし、幸せだった。 でも………。