小さいころから一緒だった大河を、どうやってでも、傷つけたくなかった。

でも、でももう、抑えきれないよ………。


「大……河。ごめん、あたし………」


大河なら、きっとわかってくれる。

大河なら。


「………あたし」

「別れないよ」

「……ぇ」


大河が今まで見たことないような、鋭く暗い目であたしを見た。

…………怖い。

初めて、心の底から大河をそう思った。