涙は枯れるほど出した。 それでも、あとからあとから溢れてくる。 望んでいたことなのに、どうしてこんなに悲しいの? 泣き疲れたからなのか、寝ちゃっていた。 目を覚ましたのはもう夕方だった。 コンコン ノックの音がした。 この音は、ベランダの窓を叩く音。 つまりは、大河………。 「よっ。大丈夫か?」 「………ん」