「う、嘘、でしょう?南野、が……?」


でも、さっきなにも言ってなかったよね?

じゃあ、違う?

半信半疑のあたしに、更に追い討ちをかけたのは、もう一枚の紙。

その紙を見た瞬間、部屋を飛び出した。

どうすればいい!?

行くあてもなく、とにかく走り回った。


「……………見つけた」


初恋の男の子を、見つけてしまった………。

嬉しいはずなのに、どうして涙が出てくるんだろう………。