「いや、別に?だって大河の部屋とか普通に入ってるし」

「………ふーん」


なにか問題でも?

さも当然のようなあたしと、呆れ顔の南野。


「あ、この写真、お父さんとお母さん?」


部屋の棚の上に置かれた写真立て。

そのに写っているのは、カッコいいお父さんらしき人と、美人なお母さんらしき人、それから小さい頃の南野らしき人。