「………別に、お前まで早退する必要、ないんじゃねぇの?」 「あのね、こんな状態で一人で帰れるわけないでしょ?」 全く、しっかりしてるんだかしてないんだか。 やっとの南野の家へ。 小さなアパート。 「南野、親は?」 「………親父と二人。だけどいつも親父海外に出張でいない………」 え、それってほぼ一人暮らしってこと? 寂しすぎるでしょ。 「サンキューな。じゃ、じゃあ、また明日…………」