バッサリ言い切って、「行くぞ」っていいながらあたしの手を引いて舞台袖に。


「あ、あの、南野?ご、ごめんね?……」

「別に。つーかお前お人好しすぎんだろ。いくら親友のためとはいい、あんなことするか普通?」


うぅ、なんか怖いです………。


「確かにまぁ、今更だけど発想が無茶すぎたかな」

「仕方ないんじゃね?桜庭バカだし」


その言葉に少しうぐっとなる。

でも助けてもらったのは事実。


「南野、助けてくれてありがとう」