ギュッと目を瞑った瞬間、唇の感触があったのは………。


「お、おでこ?」


みんなシーンとなる。

南野を見ると、余裕たっぷりの顔。


「なに?口にされると思った?」

「なっ………!」


だってだって、普通そう思うよ!!!

恥ずかしいのと緊張がとけたのとで、顔が真っ赤になる。


「ちょっとちょっとー?南野さん、口にしてもらわないと盛り上がりませんよー?」

「知るか。だいたい、チラシにはキスするっていうことしか書いてねーし。だったらどこにしようが自由だろ」