叶わないこの初恋を、忘れることができるのかな。 「……わかった。あたし、大河と付き合う!!」 「やったー!」 優梨が抱きついてくる。 「お姉ちゃん、おめでとー!」 「ちょっと優梨、苦しい!」 文句を言いながらも、あたしも抱きしめ返す。 「お姉ちゃん、苦しいよー」 「お返しだよ!」 2人で抱き合いながら笑った。 ポタッと、暖かいものが肩に溢れたのは、気のせい、なのかな____。