あたし、ファ、ファーストキスもまだなのにぃ!!


「あ、あの!あたし彼氏いますから!」

「えー。でもみんな期待してますよー?」


客席を見るとみんな、美生とはまた違ったキラキラした目をしていた。

美生は体育館出てちゃったみたいでいないし、なんか南野を探しに行ったのか大河もいないし!

するとギュッと手を握られた。


「陽毬ちゃーん♡可愛いねぇ。ほら、早くしちゃおうよ」

「うげ」