怒りながらもテキパキと見事な手さばきで直していく。

その上手さと速さで会場がどよめく。


「はいできた!」

「ありがと美生〜」


その速さ、まさに1分。

不器用なあたしとは天と地の差。


「美生、気づいた?お母さん来てるよ」

「嘘っ!?」


バッと客席を見る美生の顔はキラキラしてた。


「えーと、桜庭さん?もういいですか?」


あ、そういえばミスコンの途中だったっけ。


「司会者さんごめん!もうちょいマイク借りるわ!」