「…ところで綾ちゃん?」

「はい?」

麻衣ちゃんが不思議そうな顔であたしを見ていた。
…ん?あたしの顔に何かついてるのかな?
あれ?視線が微妙にずれてるような…

「綾ちゃんの後ろにいる可愛い子はだーれ?」

後ろにいる可愛い子?
あっ…そこには暗い表情をした裕子がたっていた…

「…裕子、自己紹介して」

「うんっ。自己紹介が遅れてごめんなさい。榛原裕子です。出身中学校は綾ちゃんと同じM中です!好きなことは綾ちゃんと歌を歌うことです。よろしくお願いします!」

裕子の表情が明るくなった。
よっぽど寂しかったんだ…ごめんね。

「裕子…ごめんね?友美ちゃん達との話に夢中で裕子のこときにかけてあげられなかった…」

「綾ちゃん…大丈夫だよ?だって、綾ちゃんちゃんと気づいてくれたもん!だから気にしないで?」

「裕子…ありがとう」

「うん。綾ちゃん、これからもよろしくね!あと友美さんと麻衣さんもよろしくお願いします」

『こちらこそよろしく!』

裕子も友美ちゃん達のこと気に入ってくれたんだ～。
うれしいな♪

「みんな!このメンバーでたくさん一緒に思い出作ろうね!」

『うんっ!』

「コラー!そこの女の子達ー。早く各自の教室に入りなさいっ!」

先生に怒られたのであたし達はしぶしぶ同じ教室に入った。