ピピーッ
「はい、集合ー。ざっと背の順に並んでー。」
ざっつ。と思いながら高い方に並ぶ。水龍は私より若干低いから私の前。
「今日は体力測定だから、男女混合で1キロ走ってもらいますー。」
春にいきなり体力測定、しかも持久走はしんどいな…。まあ1キロってことは3分くらいで終わるかな。
水龍が顔をゲンナさせて話しかけてきた。
「火龍は体力あるからいいわよねー。私も火龍くらいの体力が欲しい…。」
「でもその代わり私より頭良いじゃん。」
「水龍ちゃん!俺と一緒に走ろうぜ!」
((誰だよコイツ。))
二人で同じ感想をもったことはわかったが水龍は優しいのか波風立てたくないのか優しく返答した。
「ありがとう!でも…私走るの遅いから…………先に走って?(要約:てめえと一緒に走るわけねえだろ。)」
ひえー。嫌いな上に苦手、しかも男子の方が優勢な競技での“一緒に”は本当にウザイ。
それは女子皆がそうだと思う。