「いやごめん。考え事してただけだから。先に入っても大丈夫だよ。」

そう言ったら火龍は申し訳なさそうにお礼を言って、食器を流し台に持っていった。

さて、私も暇だな。洗い物は火龍が一気にやるだろうし。

引っ越してきたばかりだし荷物片付けようかな。

立ち上がったら携帯がなった。

え、誰。
見たことがない番号で少しビビる。

「…無視でいいか。」

イタ電とかだったら出たら電話代と体力と気力がもったいない。

…私はグータラではない。決して。










そして私は電話に出なかったことを後悔することになるのである。