「……ひかり?」

光った指輪が榊先生の指に。

力が抜けた瞬間に碧色の光がなくなり膝が折れた。
立っていられない…


「つばきさん!!」

榊先生の声が遠くなる。
光が弾けた瞬間に力が抜けて目の前が霞んだ。


「しっかりしてください!!」


力が、吸い取られてく。
榊先生に。
どうして―――


「つばきさん!!」


抱き留められてその腕に崩れてく―――


意識が途切れる寸前に見たもの。
それは榊先生の指に吸い込まれたわたしのもうひとつの指輪だった。