おじさんはその光景を見て、なにも


言わずだまって私たちを微笑ましそうに


眺めていた。しばらくして、私はようやく


落ち着き、楓季とおじさんに「すみません」


と、少し溢れ出た涙を手で拭きながら


私は、話を続けてくださいと促した。


おじさんは、無言で私にニコッと笑い


かけて、口を開いた。


「それでね…怜ちゃん。私たちをはね、
というか…楓季がね…怜ちゃんを支えて
あげたいって…勝手に調べて悪いんだけど」