オープンスクールから数日後



帰りのSHR後



クラスはみんな帰り支度やら部活の練習着


などの着替え等でガヤガヤしていた。


中には終わった事に気づかず、寝ている人


も…いた。


楓季がこちらをチラ見して、待ってました


とばかりに私の所へかけて来た。



「あのさ…明後日さ…家に来てくれない?」



と、躊躇いがちに話しかけてくる。


「どうして?」と私が聞くと 楓季は答えた。



「あのね…なんか知らないけど…パパが…」



用事あるみたい と首を傾げて可愛い仕草で


言ってみせた。


私が楓季のお父さんを苦手なのを知ってて…



「はぁ…仕方ない。」と言うと、楓季が



やった!と心底嬉しそうに笑って見せる。


だって…行かないと…後から面倒だし。


と心の中でそっと呟いた。