楓季に「先に二階に上がってて。」と


言われたけれど、楓季の家はとても


広くて迷子になりそうだったから。


「私、迷子になりそうだから楓季についてく。」


と、言ったら「いいから、怜は二階に行ってて。」


と、ガンとして私を二階に先に行かせたい


らしく、いや、残ると楓季に私もガンと


して自分の意見を曲げなかった。


すると、楓季が折れて、「わかったわ。」と


ハァーっとため息をつきながら言ったので


私は勝ち誇ったように鼻でフフンとして


たら、楓季に「調子に乗るな。」と額を


チョップで叩かれる。私はその場に数秒


うずくまっていた。