楓季が「どうぞー」と言いながら、玄関の


ドアを開けてくれる。


中も外観通りの豪邸だった。


お城みたいに二階につながる階段が


右と左両方にあり、天井には真ん中に


シャンデリアがあった。壁は明るい赤茶色


その中は黄色い光で満ち溢れていた。


私がまたまたポカーンとしていると


楓季が「どうした?引いた?」と悲しそうな


目で私を見てくるので私は勢い良く首を


横に振って、


「うんうん。凄いよ!!楓季の家!!!」


お城みたいで憧れるとうっとりとしながら


楓季に返事を返す。すると、楓季は胸に


手をあてホットしたように、


「そかー。よかった。怜に引かれたんじゃ
ないかと思って…」


と、口元に笑みを浮かべて返事をしてくれた。