「もう、怜は…。慌てないの!!」


と、楓季にヤレヤレと言われてしまう。


「だって!だって!すっごく楽しみにして
たんだよ!!!!!!」


と、楓季の前でキラキラ目を輝かせて


両手でガッツポーズしながら言った。


すると、楓季がハァーっとため息混じりに


言った。


「もう、怜ったら。ほんと可愛い!!」


ヨシヨシと私の頭を撫でてくる楓季。


私はツンとしながらもちょっと嬉しい。


と、心の中で思っていた。


それから少したって楓季が


「ここを右に曲がって、真っ直ぐ行ったら
家だよ。」


と、私に道を指さし、笑いながら説明して


くれる。それの返事に私も楓季に笑いかけた。