数分後、2人とも我慢の限界で同時に


息をハァーっと吐いた。


そして、楓季が先に口を開く。


「もう!なに、この空気ー!ちょっと怜!
静かにならないでよね」


もう。とため息をつかれた。


「だって楓季から話してくれないと…。」と


楓季に聞こえるか聞こえないかぐらいの


小声で反論。すると、楓季が


「あーはいはい。わかった。わかった。
私が話しかけるべきだったですねー。」


と、不満そうに言ってくる。


あっ…聞こえてたみたい。と心の中で


小さく笑った。