私は台所でグラスにお茶を注ぎ、お盆に


乗せて階段を登っていく。


部屋のドアをノックして楓季に「開けて」と


言った。中から楓季が「はぁーい!」と


言いながらすぐに開けてくれた。


私はお盆に載せてあるグラスを中央に


置いてある小さい円形の机に置いた。


楓季に「どうぞー」と言いながらお茶を


勧める。楓季は頷いてお茶を飲み始める。


私も楓季が飲み始めるのを見てから自分も


一口飲んだ。お茶を飲んでから少しの


沈黙が部屋の中を包んだ。