「何度も言わせないで頂戴な!
芸能界に入る子はこれくらいできて
当たり前なのよ!!」


と、またLANさんに言われてしまった。


「もう…いいわ。今日はここまでにしましょ
今日は帰ってゆっくり自分の心と向き
あってみなさいな。」


と、呆れながらに終わりを告げる(つげる)。


私はムッとしてLANさんに抗議しようと


した。でも、LANさんは私の言葉も聞かず


そそくさと帰る仕度(したく)をし始める。


そして、私の方をいっさい見ずにドアを


カチャリと開けて帰り際にLANさんは


こう言った。


「体力的に今のレッスンはあなたに
出来ないレベルじゃないのよ?
あなたの心に問題があるのじゃないの
かしら?もう一度自分と向き合いなさい
な。」


それまでレッスンはしないと言って


LANさんは帰っていった。