「あらーやだぁーなんだーいい子じゃない
のー!はぁいー。よろしくね♪」


手を顎(あご)におきながら言った。


「んーもう!!楓季ちゃんが男勝りな性格の子
だって言ってたからもっと生意気な子か
かと思ったのにぃー心配して損したー!」


と、楓季にブウブウ言うこの人…。


うわぁ…正直生理的に無理なタイプー!


これから憂鬱だな…。と早くも私の心の中


から、期待が薄れていった。


「いやいや、LANさんー、怜は初めての人
には、いつもこんな感じ何ですよー!
後から生意気になってくると思いますよ」


と、楓季が楽しそうにオネェにそう言った


私のこと忘れてるんじゃないかと思って


゙あのぉ…゙ と思わず声を掛けてしまった。


「あらぁ…ごめんなさいねー。まだ、名前
言ってなかったわね…。LAN(らん)よ!」


改めましてよろしくね♪と言ってきながら


私に手を向けてくる。


私は若干顔を引きつりながらLANさんの


手を ゙はい゙ と言いながら握り返した。