これから…オーディション受けるんだし


自分の持ち味を忘れずにいかないと…。


と、固く心の中で誓った。




その日の放課後


今日からオーディション合格のための


レッスンが始まる。


今、楓季とともにビルに来ていた。


今日は楓季も入口から入るらしい。


受付の人に「今日からあの部屋をずっと
使うわ。予約入れといて」と楓季が


慣れた手つきで予約をとった。


初めて、楓季の交渉を見て少しかっこいい


と思いながら黙って見ていた。


どうやら、話が終わったらしく、私に


゙さぁ行こうか♪゙ と言ってきたので


「うん」 と言いながら目的地まで行く。


その、目的地に行くまでの間、楓季が


今日の講師の先生について話してくれた。