私はそんな、ふたりの静止をまともに


聞けてなかった。


しばらく立ってやっとおじさんの顔が


近いことがわかり、慌ててまたソファーに


座った。


ﾞはっ…はずかしい…。この癖直さなきゃ…ﾞ


と心の中で自分自身に言い聞かせながら


深呼吸して自分を落ち着かせて話を聞く。


｢まぁ…重ね重ね言ってなかったことは
謝ろう。ごめんね。怜ちゃん。｣


と、おじさんは一礼してくれる。


｢いえ、私もいつも慌てて…ほんと恥ずかしい。すみません…。｣


私もペコリっとおじさんに一礼する。


｢もう、怜は!! 慌てすぎ!!! ｣


と、楓季にも怒られてしまう始末。


トホホ…と少し落ち込みながら話は進む。