「そんなあっさり言わなくても…」


と私は母に抗議した。



「やればいいじゃない?゙男装゙アイドル
なんて男勝りなあんたにぴったりじゃない」



お母さん大歓迎よ?と付け加えられた。


しかも…男装の部分を強調されて……。


私ははぁ…とため息をつき返事をする。


「よくそんな簡単に言えるね?私する気ないんだけど…。」


と素直な感想を母に言ってみた。


すると母は考える素振りも見せずはっきり


と私にこう言った。


「だって社長直々の頼みよ?あんたは楓季
ちゃんが好きじゃないの?」


と言ってきた。゙なんで楓季が出てくるわけ


?゙と私は呆れ気味に怒りを表して声を


荒げた。すると母は怒るわけでもなく


普通に返事を返してくる。



「だって ゙ 社長直々゙ にって滅多にないことよ?楓季ちゃんの家少し危なくなってるん
じゃないの?助けてあげたいってあんた
思わないわけ?」


と、もう呆れたようにいってくる。

ヤレヤレという素振りまでして…