「怜ちゃんに受けてもらいたいアイドルグループのオーディションは…。」


部屋の雰囲気が急に重ぐるしくなった。


私は無意識にゴクリと唾を呑み込んだ。



「それは…男装アイドルのオーディションなんだ!!」

………………

少しの間沈黙が流れる。誰も口を開こう


とはしなかった。


私は一時の間頭が真っ白になり、慌てて


思考を回転させる。



「えぇー今なんて!?今…っ…なんて言いましたぁ!?」



と思わず勢い良く立ち上がって二人に


問いただす。


楓季が頭を抱えて ゙だから、落ち着いて聞け


言ったでしょ?゙ と言いたげな顔をしていた



「いやぁ…怜ちゃん…。とりあえず落ち着こうか?」



これが落ち着いていられますかぁぁぁぁー!!!