「うん…。まぁ、そうなんだけど…。」


とバツが悪そうにおじさんはたどたどしく


話す。私はなにかおかしいな…と思い


疑い深げな目をしておじさんに話す。



「だけど…何ですか?はっきり言ってくださいよ。」



じゃないと私が困りますと言ったら


今まで黙って私達の会話を聞いていた


楓季が口を開いた。



「あのね…怜には、あるアイドルグループの
オーディションを受けてもらいたいの。」



と真剣な顔で楓季が言った。


おじさんがそれに付け加えるように言った



「怜ちゃん、今から言う事を落ち着いて聴いて欲しいんだ。」



とおじさんも真剣な表情で私に確認する。


私は静かにコクリと頷き、話の続きを


促した。おじさんは安心したように


話の続きを話し始める。