それに・・・。
今までのおちゃらけたキャラじゃない。

一瞬鋭さがチラついた。




「なんて、気のせいですかね?」

「え・・・」



一瞬でもとの麻生くんに戻った。
ニコニコと笑顔で私の腕を離した。




「せっかくなんで、一緒に食べましょうよ。お昼休み終わっちゃいますし」

「・・・今日だけだから」

「はい!」




まるで太陽のような。
そんな笑顔に。

私は、眩しくて目をそらす。


どうしてこんなに明るくなれるんだろう。



どうして、私はこんなに捻くれてるんだろう。





「結芽さん。あの」

「え?」

「結芽ちゃんって呼んでもいいですか?」

「は、はあ!?」