「おはよ!しーちゃん!…
…あ。うん、ごめんなんでもない♪」
昨日の夜、やっぱり慧くんのこと考えたら涙がとまんなくて、今日腫れた目で学校を登校したってわけ。
かなはやさしいな。多分、あえて指摘しなかったんだと思う。
こうゆうときに親友のありがたみを感じる。
「おはよ♪」
その時…
肩に顎をくいっと載せる感覚が。
これはもしや…
「しーおんちゃん。おはよ?」
「さ、佐木くん…」
近っ…
今どきモテる人ってこんな女の子に至近距離なのかなぁ。
「ひどーい。織音ちゃん飽きれてるでしょ?
俺にもおはよ♪って返してよ~」
昨日の大人な佐木くんとはうってかわって
つんつんと私のほっぺをつっつくいつもの佐木くん。
「あんまり近いと他の女の子に目つけられちゃうからやめて。」
「なんでぇー」
「なんでって、もういいです…」
なんで、佐木くんってこうなんだろ。
たしかに優しい人のはずなんだけどなー。
今思えば、うちってあんま男子好きじゃないのかなー。
慧くん以外、あんま話したことないし、たまに話した男子には、冷たいねってメッチャ言われるし。
佐木くんといて違和感あったのそのせいかも。
…。
「佐木くん。今日、慧くんに会ったらどうすればいいかな?」
私が言うと佐木くんの顔がみるみるパァーっと笑顔になって。
「織音ちゃんっ!俺、今すっごく嬉しい♡だって、織音ちゃんが相談してくれたの初めてだよ!!」
近いです…。
とはいえずコクリとうなずく私。
「んー。そうだなぁ。普通に接するのが一番じゃない?。」
「そっかー」
「2人、仲いいんだね❢❢」

「よくない!」
「うん。そうだよ!」
ばらばら……(笑)


こうゆうのも楽しいのかもしれない。