「燐君……別れよう」
……聞き間違いだと思った。だってさっきまで笑ってた咲良が、((別れて?))
ハハッ ありえねぇ
『咲良?今……なんて言った?』
信じたくなくて聞き返す
「はぁ、だから別れてって言ったの」
ため息をつき、俺の目を見て淡々と、今まで見たことのない冷たい目でそう言った
『な、んで……何でだよ!今までそんな素 振りしてなかっただろ?!』
きっと声は震えてたと思う
でも、そんな事はどうでもいい
「……最初から好きじゃなかったの。遊び だったの。”蓮見君”って顔はいいし、頭もいいでしょ?それに家もお金持ちだし ね? (笑)」
いつも名前で燐君って可愛く呼んでくれていたのに……そんな面影はもうない
それに話し方も全然違う
それに………
『遊びって何だよ。この半年ずっと騙してたって事か?』
あぁヤバイ、泣きそうだ
『俺の事好きって言いながら心の中じゃ
笑ってたってことかよ?!』