「はぁはぁ 待った?」



結構な距離を走ってきたのか息がすごく荒い




『そんな待ってねぇーよ。
取り敢えず落ち着け』




「ん、ありがと、燐君」



ちなみに、燐とは俺の事




で、まだ息の整っていない彼女は藤代咲良



『そんなに走ってこなくても良かったの に』



「だって…燐君を待たせたくなかったんだもん」





俺の袖を掴んだまま見上げてくる咲良は最高に可愛い



しかも瞳が少し潤んでいてちょっとヤバイかも