「あれ!もね、また猫の毛ついてる!」

「あ、本当だ…」

朝に猫と戯れると制服が大変なことになる。けれどやめられない。

「いいなー!猫ちゃん!きょうかも飼いたいー!!!」

「飼ってないよ。ノラ猫だから」

「お家でご飯あげたりしてるのなら飼ってるのと一緒じゃん〜!」

…やっぱりそうなのだろうか。いやでも餌をあげないとお腹すかしてしまうだろうし。でも飼い猫として縛ってしまうのもしたくない。

「もね?もーねちゃーん」

「…お、はい。」

「たまに、もね変なとこに意識送るよね」

「変人みたいに言わないで…」

「変人じゃん」

「…。」

これには心の中で違うと即答出来た。