誰も居ない、自分の足音だけが響く

教室に足を踏み入れた。

普段は皆がいるから賑やかだけど

誰も居ないと雰囲気が違う感じがする。


あった!

自分の机の上にポツリと自分の眼鏡が置かれていた

またまた、上がった息を落ち着かせ

眼鏡を手に取り机にもたれ掛かった


そして、奏の席を見た

私には奏の席だけ特別に見えてくる

それは、きっと私の中で奏が1番特別な存在だから…


家族より、親友より

大切な人…ずっと一緒にいたい


この想いを伝えたい…



私は奏の待つ校門へ走った。