皿をみて固まっていると。

「くっちゅん!」


「「...・・・え」」


僕と拓也の声がハモり、くしゃみをした先輩を見る。



「まだ、さみぃな」
「蓮司先輩......」


何ですか!その可愛いくしゃみは!!!


「いつもあぁなんですよ。気にしないでください。」


「しかも面白いことに、そんなくしゃみしてるのに、自分のくしゃみだとは絶対思わねぇの。うけるだろ?」
うけるうけないの問題じゃないですよね。



僕、蓮司先輩がわかんない。
あんなに天然でいいのか?


「そういやさぁ…もうそろそろだよなー」
「何がっすか?要先輩!!」
「よくぞ聞いてくれた!」


??
拓也と要先輩が早くに食べ終わって、なにやら話し込んでいた。


「あぁ、もうそんな時期ですか。」
なんすか。気になります。焦らさんでください。


僕は箸をかじりながら耳を傾けていた。