ギクッ!
「ち、違うよ~!えっと…が、学校から出て
た課題があって、分かんないから調べに
来ただけ!!」
慌てて誤魔化す。
けれど、アウゼは疑いの眼差しをさらに
強くする。
「それなら俺が教えてやる。だから
ここにはもう来るな。」
え!?ま、まずい!なんとかして誤魔化さないと…!
「い、いいよ!アウゼは王子でしょ?
国の仕事があるんだから、私には
構わなくていいよ!」
そんな私の願いもむなしく…。
「仕事なんてとっくに終わった。
だから、行くぞ」
アウゼが強引に私の腕を引っ張ろうとした時。
「やっっっっっと見つけましたよ、
アウゼ様!!」
ふいにエドワードの声がした。