ルイスに言われた通り、突き当たりを
右に曲がる。

ーーーシュッ!!

何かが飛んできて、慌てて避ける。

「楓!大丈夫か!?」

アウゼが私に駆け寄り、地面に刺さった物を引き抜く。

それは、一本の矢だった。

「一体誰が…?」

考えていると、微かに弓を引く音がした。

途端、パシュッという音が聞こえる。

「アウゼ、危ない!!」

闇のなか、「うっ!?」という声が響く。

まさか…!?