「いーな、瞬は受験勉強しなくていいんだもん。」



『あずはバカだからなー、南高校受かるか俺は不安。』



さっきから瞬が「あず」と言っているのは私の名前、
笹原あずさでみんなに「あず」と呼ばれている。



「んなっ、むかつくー!絶対受かってやる!」



『冗談だっての。あ、あずが合格したら美味しいものでも食べにいこうか。何が食べたいか今のうちに考えといて。』



「やった!考えとく!瞬大好き!」



すると瞬は鼻で笑ってこう言った



『俺も。』