5年生の私はひたすらみんなを裏切っていた。
私から大人への復讐だ。
ひたすら嘘をつき、失望させる。
あんな奴らと同じことはしたくなかったけど、当時の私に出来ることはこれぐらいだった。

期待させておいて裏切られる。
それがどれだけ辛いことか、教えてやりたかった。

でも辛かったのは、私の方だった。
こんな私だけど
一人は嫌だった。
裏切る度に人は減っていく。
いつしか私は

「私、生きていて何か意味あるのか?」
と思うようになっていた。
今でも、情緒不安定になるとこういう思考に陥る。

いつしか私は自分で自分を傷つけていた。