ある日の事。
私は8人位の集団に呼び出された。
もうなにをされるかは誰にだってわかるだろう。
私は先生に悟られないように、作り笑顔を作って「わかった」と答える。

放課後…
私が連れられた場所は、誰も居ない校舎の裏だった。
私は何回も蹴られた……
それも辛かったが、それ以上に辛かったのは……
こんな状況を誰にも言えないことだった。
先生に言ったって、結果は目に見えているんだ。

一回、思いきって今の状況を話してみたことがある。
その時の態度は今でも忘れられない。

回答は、「その子たちは悪くない。悪いのはいじめられる原因を作るお前だ」と。
馬鹿馬鹿しいにも程がある。
原因が分かっていたら、とっくに治している。
私は絶望した。
助けるべき人を裏切り、悪は助ける。
大人なんてだいっきらいだった。