そう、いつも私がひとりになれる唯一の


場所に何故か「八雲蓮」が立っていたのだ。


(だ、だだだ、大丈夫。

気にしないでいつも通り

教室にいるようにいたらいいのよ、

榎本茜!

そう、動揺するほどのことじゃないわ!)


私はそう自分に言い聞かせて


特等席のベンチに静かに座った。