「まあ、そんな怖そうにすんなって、

二人で行ったら案外楽しいもんだぞ?(笑)」

と明るい声で、私の目をしっかり見て言ってくれた。

「わ、分かった、行く!」

と、私は恥ずかしさからか、蓮から目をそらして言った。

(救われているのは私なのかもしれない)

私はこの時そう思った。