「──冗談じゃないの……

だから今日から1年間

それとなく蓮君を励ましてほしいって

お母さん頼まれちゃったのよ」

とお母さんは困ったような顔をして言った。

〈お母さんは騙されてからかわれてるんだよ〉

と私は書いて見せた

「──そんなことないと思うわ…、

だから茜あなたが蓮君を見ててくれない?

そばにいるだけでいいから」

こうなったらお母さんは言うことを聞かない

私はしぶしぶコクリと頷いた。