毎日逢いたくて
声が聴きたくて
一目でもいいからって
いつも塾に通いつめてた。

周りのみんなは
「ずいぶん熱心だね」
ってほめてくれたけど、
あたしがほめてほしいのは
たったひとりだけ。

「すごいじゃん」

そう言って笑ってくれる
その一瞬だけは
まーくんはあたしのもの。

あたしだけのもの。


そのためになら
いくらでも頑張れた。